自動スキャン運用マニュアル
本資料は院内業務での利用を前提としています。業務上の必要がない第三者への共有は控えてください。
はじめに
本システムは、紙の書類をスキャンして登録する作業を、できるだけ効率よく行うための業務支援ツールです。
「まとめてスキャンして、あとで確認する」ことを目指しています。
トラブル時は、「停止ボタン」を押すか「PCを再起動」する、シンプルな運用設計です。
AIや自動化は補助であり、最終確認は人が行います。
1. スキャンの手順
① 区切り紙を入れる
患者ごとの書類の先頭に、バーコード付きの「区切り紙」を挟んでください。
- 入手方法:電子カルテの個別患者ページで、氏名の左から印刷できます
- 基本的に都度印刷してください
- 探す・使い回すより、ミスを減らすことを優先しています
② 書類のセット方法
- 裏表:白紙や裏面をスキャンしないよう注意してください
- 向き(上下左右):基本的に気にする必要はありません。文字がある書類は自動で補正されます。写真のみの場合は、余白に日付や簡単なメモがあると安定します。
- サイズが混在する場合:A4を縦にして、A5の横幅と揃えてセットしてください。紙詰まり防止のためです。
2. 処理結果の確認
必ず行ってほしいこと
AIは完璧ではありません。患者の取り違え防止のため、必ず目視確認をお願いします。
正しい患者に、正しいタイトルで、正しいPDFが登録されているかを電子カルテの個別患者ページの文書棚で確認してください。
もしくは、下記の確認ページを用いると便利です。
確認ページの開き方
ブラウザ(Edge / Chrome)を開き、用途に合わせて以下のいずれかのURLを入力してください。
- スキャンPCで登録状況を確認する場合:http://10.16.160.212/scan/report.html
- 業務ダッシュボードでスキャン登録状況を確認する場合:https://lan.ohanac.app/scan
*いずれも院内専用のページです。インターネット上には公開されていません。
デスクトップにショートカットを作る(最速手順)
毎回URLを入力するのは手間なので、以下の手順で専用アイコンを作成してください。
- 上記の手順で確認ページを開きます
- URLが表示されている部分のすぐ左(鍵マークやiマーク等) をマウスで左クリックします
- クリックしたまま、デスクトップの何もないところまでマウスを引っ張って離します (ドラッグ&ドロップ)
- デスクトップにショートカットが作成され、次回からはダブルクリックで開けます
3. スキャン用PCの画面表示について
画面右上のステータス表示で、現在の状態が分かります。
処理待ちなし。マウス・キーボード操作OK
ファイル処理中です。処理が終わるまで、できるだけ操作を控えてください
4. トラブル時の対応
すぐに止めたい場合(誤ったバーコード/書類をスキャンした等)
閲覧用PC(10.16.160.140)上の「停止」ボタンを押してください。
※「停止」ボタンを押すと登録すべきファイルが退避されるので、電子カルテの自動操作が続いても登録されません。
※ 停止後は「監査開始」を押すと復帰しますが、PCを再起動するのが確実です。
※ 誤った書類が電子カルテに登録されてしまった場合は、患者の個別ページを開き、該当する文書を手動で削除してください。
うまく動かない場合
まずはスキャンPC(10.16.160.212)を再起動してください。
- 再起動後、自動で必要なソフトが立ち上がります
- 約2〜3分で準備完了状態になります
再起動しても直らない場合
無理に操作せず、担当者に連絡してください
5. コストの考え方
- AI利用料:ごく少額 (ファイル当たり0.1~1円)
- 追加のバーコード用紙:通常業務レベル
- ソフト利用料:追加費用なし
運用上、大きな固定費は発生しません。
6. セキュリティとデータの取り扱いについて
本システムは、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠し、以下の5つの観点からセキュリティ対策のもと運用されています。
① 物理的な隔離と管理
本システムを実行するPCは、関係者以外が立ち入れない管理区域内に設置されています。物理的な盗難・不正操作のリスクを排除しています。
② 国内データセンターでの運用
データ処理を行うサーバーは日本国内(東京・大阪リージョン)に限定しています。日本の法律下で管理され、海外へデータが持ち出されることはありません。
③ 通信の安全性
院内ネットワークは閉域網(IP-VPN)で保護されています。また、クラウドAIとの通信はすべてHTTPS(TLS)で暗号化されており、盗聴や改ざんを防止しています。
④ データの保護(学習利用なし)
AI解析に入力されたデータは、処理完了後に即座に破棄されます(ゼロリテンション)。AIの学習に利用されることは一切ありません。あくまで「ファイル名の決定」のみを目的に一時利用されます。
⑤ トレーサビリティ(証跡管理)
「いつ・誰が・どの処理を実行したか」という操作履歴(監査ログ)をGoogle Cloud Loggingにより自動記録し、事後的に追跡可能な状態を維持しています。
※プライバシー保護のため書類の具体的な中身はログに残りません。